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行政書士の試験日/申込み方法/受験条件/受験料、試験情報総まとめ
本記事では、行政書士の試験日・申込み方法・受験条件・受験料・出題科目・合格基準に至るまで、試験の情報を簡単にチェック出来るように整理しています。行政書士試験は、「8月中旬までに申込みして11月の第2日曜日に試験!」が毎年のセオリーです。
記載の情報は、願書の入手~合格発表までのタイムラインと同期する形で記載していますので、知りたい情報が予め決まっている方は「目次」から目的の場所を表示してご確認下さい。
尚、本記事に記載の情報は平成30年度の行政書士試験を基準として整理・ポイントを解説しています。開催年度によっては、試験地等変更になる可能性がありますので、正確な情報は試験事務を行っている行政書士試験研究センターのホームページをご覧下さい。
この記事の目次
行政書士試験に受験資格(受験条件)はあるのか?
国家試験は学歴やら職務経験が前提条件になっているものも多いので、やる気はあるけど「受験条件を満たせてなかったらどうしよう・・・」とご心配の方もいらっしゃるかと思いますが、まずはご安心を。
行政書士試験は、年齢・学歴・国籍等に関係なくどなたでも受験できます。ただ、裏を返すと様々な学習レベルの方が受験されます(それこそ記念受験も含めて・・・)ので、合格率の低さに影響しているとも言えます。
本記事では合格率については深掘りしていませんが、以下の記事で詳しくレポートしていますので、これから戦う敵を知る意味でもご一読頂ければと思います。
行政書士試験の申込み方法
受検案内・願書の入手方法
一般的な国家試験ですと全国の書店で受検案内が入手できたりするのですが、受験願書・試験案内は窓口で直接受け取る方法と郵便で請求して郵送してもらう方法の2パターンとなり、配布期間が決まっています(※記載の情報は平成30年度のものです)。
■窓口の場合 | |
配布期間 | 平成30年7月30日(月) ~ 平成30年8月31日(金) まで |
配布場所 | 行政書士試験センター|試験案内・受験願書配布場所 |
■郵送の場合 | |
請求受付 | 平成30年7月9日(月) ~ 平成30年8月24日(金) 必着 |
願書送付 | 平成30年7月30日(月)から順次発送 |
請求方法 | 住所・氏名記載の返信用封筒(角型2号=A4サイズの願書が折らずに入る封筒)に郵便切手140円分を貼付し、下記の宛先まで郵便で請求。郵便切手不足等の不備がない場合、原則として到着日から5日以内に発送。 |
願書請求宛て先 | 〒252-0299 日本郵便株式会社 相模原郵便局留 一般財団法人行政書士試験研究センター試験課 |
行政書士試験の受験料
受験手数料は7,000円です。払込みに要する費用は、受験申込者の負担となります。一旦払い込まれた受験手数料は、地震や台風等により試験を実施しなかった場合などを除き返還されません。
行政書士試験の申込み方法
行政書士試験の申込みは、郵送とインターネットの2パターンから選択出来ます。インターネット申込みと郵送で、締め切りの日付がそれぞれ違うので注意しましょう。インターネット申込みの方が楽だと思います(※記載の情報は平成30年度のものです)。
■郵送申込の場合 | |
受付期間 | 平成30年7月30日(月) ~ 平成30年8月31日(金) まで消印有効 |
申込について |
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受験料払込について |
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受験願書郵送について |
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顔写真について |
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■インターネット申込の場合 | |
受付期間 | 平成30年7月30日(月) 午前9時 ~ 平成30年8月28日(火) 午後5時まで |
申込について |
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顔写真画像について |
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受験手数料の払込み |
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受験票の到着時期
毎年10月中旬~下旬に受験票が届きます。申込みが8月頃なので3ヶ月程度期間が開く形となりますので、カレンダー等にサイン付けして忘れないようにしておきましょう。
受験票には、受験番号及び試験場等が記載されていますので、到着したらすぐにチェックするのを忘れずに。一定期間(平成30年度の場合10月26日)を過ぎても受験票が届かない場合は、すぐに行政書士試験研究センターまで連絡して確認をとりましょう。
住所・氏名・電話番号が変わった場合や、氏名の漢字又は生年月日等に訂正がある場合は、「住所・氏名等変更届」を提出しましょう。婚姻等により氏名の変更があった場合は、本人であることを確認できる書類(運転免許証の写し等)の添付が必要です。
行政書士試験の試験地
試験会場までの主な交通機関は、受験票に記載の案内地図や経路案内を参照しましょう。開催場所が限定されていますので、お住まいの地域によっては前泊が必要なケースもあるかと思いますから、前もって余裕を持って会場へ向かいましょう。
行政書士試験は、現在の住まいにかかわらず全国の試験会場で受験可能です。受験願書提出後は転勤・転居等受験申込者側の事由による試験場の変更はできません。
行政書士試験当日の情報
行政書士試験の試験日
試験日は毎年11月の第2日曜日 午後1時から午後4時までの3時間です。ただし、後述している通り午後0時30分から受験上の注意事項の説明がありますので、時間に余裕を持って会場へ向かうようにして下さい。
試験当日の持ち物・注意事項
破損・落下のリスクを避けるため、筆記用具は正・副の2セット持って行くことをおすすめしておきます。
■試験当日の注意事項一覧 | |
試験当日に必ず持参するもの |
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その他持参可能なもの |
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受験上の注意事項 |
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行政書士試験の試験科目・出題形式・合格基準
試験科目
■試験科目の分類及及び出題内容 | |
1.行政書士の業務に関し必要な法令等(46問) | 憲法、行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法を中心とする)、民法、商法及び基礎法学の中からそれぞれ出題されます。法令については、試験実施年度の4月1日現在施行されている法令に関して出題されます。 |
2.行政書士の業務に関連する一般知識等(14問) | 政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解に関して出題されます。 |
出題形式・配点
「行政書士の業務に関し必要な法令等」は択一式および記述式、「行政書士の業務に関連する一般知識等」は択一式で出題されます。記述式の問題は、概ね40文字程度で記述するものが出題されます。
■出題形式(平成29年度実績) | |||
1.行政書士の業務に関し必要な法令等 | |||
出題形式 | 科目 | 問題数 | 配点 |
5肢択一式 | 基礎法学 | 2問 | 8点 |
憲法 | 5問 | 20点 | |
行政法 | 19問 | 76点 | |
民法 | 9問 | 36点 | |
商法・会社法 | 5問 | 20点 | |
多肢選択式 | 憲法 | 1問 | 8点 |
行政法 | 2問 | 16点 | |
記述式 | 行政法 | 1問 | 20点 |
民法 | 2問 | 40点 | |
小計 | 46問 | 244点 | |
2.行政書士の業務に関連する一般知識等 | |||
出題形式 | 科目 | 問題数 | 配点 |
5肢択一式 | 政治・経済・社会 | 7問 | 28点 |
情報通信・個人情報保護 | 4問 | 16点 | |
文章理解 | 3問 | 12点 | |
小計 | 14問 | 56点 | |
合計 | 60問 | 300点 |
合格基準
合格するには下記①~③全てを満たす必要があります。①と②だけ最低限満たせたとしても 122点+23点=145点 なので、③の180点に満たないので不合格となってしまいます。
基本的な戦略としては、法令・一般知識共に60%以上バランスよく得点して合格するか、あるいは一般知識を40%以上得点して、残りは配点のウェイトが大きい法令で如何に得点を稼ぐかになります。
■合格基準の内訳 | ||
No. | 条件 | 得点の計算 |
① | 1.行政書士の業務に関し必要な法令等の50%以上 | 244満点×50%=122点 |
② | 2.行政書士の業務に関連する一般知識等の40%以上 | 56点満点×40%=23点 |
③ | 全体の60%以上 | 300点満点×60%=180点 |
合格基準と補正措置について
司法書士や社労士は相対評価の試験で、予め決まった合格者数や合格率に合うように合格基準点の調整が行われていると言われています。対して、行政書士試験は合格点に到達さえすれば全員合格できる絶対評価の試験です。
しかし、行政書士試験の合格基準についても試験問題の難易度を評価し補正的措置が加えられる事があります。
行政書士試験も2014年度に一度だけ合格基準に調整が加えられていますが、問題の難易度が高かったために合格基準が引き下げられたという比較的ポジティブな理由からです。
■直近5年間の合格基準の変動 | |||
年度 | ①法令等(244点満点) | ②一般知識等(56点満点) | ③合計(300点満点) |
平成25年度(2013年度) | 122点 | 24点 | 180点 |
平成26年度(2014年度) | 110点 | 24点 | 166点 |
平成27年度(2015年度) | 122点 | 24点 | 180点 |
平成28年度(2016年度) | 122点 | 24点 | 180点 |
平成29年度(2017年度) | 122点 | 24点 | 180点 |
合格発表日・合格通知
合格発表は毎年1月末(平成30年度試験の実績は平成31年1月30日)の午前中に、行政書士試験研究センターのホームページに掲載されます。
合否通知書は公示後に受験者全員(欠席者及び欠席扱いとなった者は除く)へ送付され、合格証が毎年2月下旬に簡易書留郵便で送付されます。
行政書士試験の学習期間は6ヶ月~1年程度と国家資格の中では長丁場に分類されますが、申込み~本試験迄の期間は結構あっという間なので、申込忘れ等ないようにしっかりと意識して頂きたいと思います。