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その講座の受講料、本当に割安?失敗しない講座選びの5つのポイント

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失敗しない行政書士講座選びの5つのポイント

行政書士の試験対策を通信講座で検討されている方は、高品質な講座を可能な限り割安で受講したいとお考えだと思います。世の中に資格講座は多数ありますが、どの当たりに注意して比較すれば、高品質かつ安価な講座を選ぶ事が出来るのでしょうか?

行政書士の通信講座の受講料は安いもので数万円程度から、高いものであれば20万円以上と結構格差があります。受講料だけを見て「高いから良い、安いから悪い」と決めつけるのは少々早計です。通信講座にはそれぞれ特色があり、必ずしも受講料=価値とはなっていない実情があるのです。

耳障りの良い言葉や派手な広告だけ見ていると、講座の本質は中々見えて来ないものです。しかし、講座の持つスペック(品質)を正しく把握する事で、受講料が割高なのか割安なのかを判断する事は十分可能だと考えます。

本記事では、講座の品質を決定付けるのポイントを下記の5つに分類して掘り下げて解説致します。これらのポイントをしっかり押さえて、是非高品質且つ安価な講座で合格を勝ち取って頂きたいと思います。

チェックすべき5つのポイント

  • 資格学校の運営方法
  • テキスト教材のクオリティ
  • 講義動画のクオリティ
  • 講座のカリキュラム(学習計画)
  • サポートの質・種類・充実度

①資格学校の運営方法をチェック

資格学校の運営方法をチェック

資格学校の運営には様々なコストが掛かっていますが、運営方法ごとに掛かるコストには特徴があるので、講座の受講料が大きく変わって来ます。運営コストは以下の5つに大別することが出来ます。

資格学校の運営に掛かるコストの一覧
  1. 教室・事務所の維持費
  2. 講師・スタッフの人件費
  3. 広告・宣伝費用
  4. システム管理・維持費
  5. テキスト・動画等の教材開発費

運営方法ではっきりと差が出るコスト

資格学校の運営スタイルは「①通学のみ」「②通信のみ」「③通学+通信」の3つのタイプに分類出来ますが、「1.教室・事務所の維持費」「2.講師・スタッフの人件費」「3.広告・宣伝費用」については、以下の通り掛かるコストに明確な差(小~特大)が出ると考えます。

■運営方法ではっきりと差が出るコスト
運営コストの種類 運営方法
①通学のみ ②通信のみ ③通学+通信
1.教室・事務所の維持費 特大
2.講師・スタッフの人件費 特大
3.広告・宣伝費用 小~中 特大

「①通学のみ」タイプは校舎・教室を各地に備えるため、事業規模に比例して巨額の維持費が掛かり、講師・人件費も膨大だと思います。教室に空きが出来ないように、広告・宣伝費に相当な金額を投資していると思います。

「②通信のみ」タイプは基本的に運営拠点を用意すれば良いため、建屋の維持費を抑える事が可能です。教室で講義を受ける事が出来ない点はデメリットはありますが、通学タイプに匹敵するクオリティの講義をご自宅で安価で受講出来るメリットがあります。

また、WEBとの親和性を活かしてインターネット広告を主体に宣伝活動をしている印象を受けます。ネット広告はCMや車内広告・看板に比べて安価なので、費用削減に一役買っていると言えるでしょう。

通信講座は大量の講師陣を構える必要もなく、全国の受講者を対象と出来る裾野の広さが特徴です。優秀なビジネスモデルとして注目され、通信講座の数は年々増加傾向です。

このような背景から元々「①通学のみ」スタイルで運営歴のある資格学校が「②通信」を手がける様になっています。実績十分の教材や講義を通信で受講できるので魅力的ではありますが、「③通学+通信」だと様々なコストが膨れ上がっている事は想像に易いと思います。

運営方法に依存しないコスト

運営方法に依存せず、資格学校の投資方針や講座の特徴によって決まるコストは「4.システム管理・維持費」と「5.テキスト・動画等の教材開発費」だと考えます。

「4.システム管理・維持費」は、学習システムに力を入れている講座では増大する傾向にありますが、システム化はコスト削減のメリットが上回るため積極的に投資している講座の方が、長い目線で受講者にとってメリット多いので良いと判断します。

我々が上記を客観的に判断する方法としては、やはり講座が提供する学習システムの使い勝手が最も良い判断材料になるでしょう。

「5.テキスト・動画等の教材開発費」は資格学校としては出来る限りお金を掛けたい部分ではありますが、やはり限度はあります。リーズナブル且つ高品質を実現するならば、維持費や宣伝費に投下する資金が軽くて済む「②通信のみ」タイプが有利だと思います。

浮いた資金をしっかり教材・動画開発に投下している講座の品質は高いですし、受講料も安く抑えられています。通学タイプと教材の品質は殆ど同じなのに受講料が大幅に安いと言った事もあります。

お示しした5つのコストで資格講座同士を比較すると「お金が掛かっているので割高!」「コストを削減しているので割安!」と言った特徴が見えて来ます。

②テキスト教材のクオリティをチェック

テキスト教材のクオリティをチェック

テキストは資格講座の要(かなめ)ですから、最も力を入れて確認すべき項目です。通信講座のテキストは市販教材をそのまま利用する場合と、通信講座が独自に開発・編集したテキストを利用する2つのケースに分類されます。

市販の教材は書店で立ち読みすれば内容を確認する事は比較的容易ですが、オリジナルテキストは閲覧可能な内容に制約があるケースもあるので、資料請求や公式ホームページを読み込んでチェックしておくのがポイントです。

学習効率が高く、内容も申し分ないテキストが持っている特徴は以下の通りです。これらの特徴を併せ持つテキストを提供している通信講座は、受講料に見合っていると判断できます。

プラス評価のテキストの特徴一覧
  • 抑えめのカラー印刷である事
  • 適切な行間・文字の大きさが保たれている事
  • 法律の勉強が初心者(初学者)の受講者向けに、効果的に図表が用いられている事
  • 出題頻度の多い箇所を重点的に網羅している事
  • 過去問・演習問題が別冊で用意されており、且つ解説も付属している事

逆に、下記のような特徴が見て取れる場合、そのテキストは低品質とみなせますので敬遠すべきと考えます。特に十分法改正に追従出来ていない場合は、行政書士試験対策としては致命的な弱点となり得ます。

マイナス評価のテキストの特徴一覧
  • 無駄な余白によるページのかさ増しが明らか
  • 乱丁、落丁(誤字脱字)が目立つ
  • 学習に必要な教材が1講座で完結していない
  • テキストの章立てが講義動画と一致していない、あるいは内容が欠落している
  • イラストを多用しているが、具体的なシーンがイメージし辛い
  • 1セクション学習後の確認問題が付属していない
  • 法改正に十分追従できていない

テキストと言えば製本された紙媒体という印象が強いと思いますが、最近は完全WEB形式のオンラインテキストで提供される事も増えています。オンラインテキストを採用している通信講座は安いため「安い=粗悪」の印象を受けますが、用紙や印刷コストを抑える事で安価な受講料を実現しています。

WEBで提供されると言ってもテキストには変わりありませんので、プラス評価・マイナス評価の特徴をそのまま当てはめて品質を判断する事が可能です。結果、プラス面が大きければ安価な受講料も相まって割安と判断出来ると思います。

③講義動画のクオリティをチェック

講義動画のクオリティをチェック

法律の学習は概念の理解が難しく、回答に至る迄の法律の解釈に悩むシーンも大変多いはずです。講義動画はスムーズに正解に至る迄の手引きをしてくれますので、学習効率の面で大変優秀なツールと言えます。

最近の通信講座では大体講義動画が付いているのですが、映像・音声・構成面で講座毎に差があります。以下のようなポイントでチェックすると講義動画のスペック(品質)を推し量る目安になると思います。

プラス評価の講義動画の特徴一覧
  • 専用スタジオ収録で高画質・明瞭な音声である
  • マルチデバイス視聴に対応している
  • マンツーマン講義形式が理想
  • テロップや吹き出しなどの映像効果が使われている
  • 通勤・通学時間を意識して1回の講義が短時間でまとまっている

上記のような映像・構成も大切ですが、講義動画の要はなんと言っても講師の質だと思います。上手い講師は記憶に残る効果的な講義をしてくれますし、正直自分であれこれ悩むより絶対手っ取り早いと思います。

講義動画は講師の力量で差が割とはっきりと見えてしまいますから、各通信講座とも実績のある講師を起用しようとします。著名な講師を起用している場合、受講料は上昇する傾向にあると言えます。

しかし「この講師大丈夫か・・?」「下手っぴだなあ」という違和感を抱えつつ長期間学習するのは、とっても苦痛だとおもいます。それこそ時間とお金の無駄なので、多少なりともこだわりを持って良い部分かと思います。

優秀な講師の講義は学習効率が高く、饒舌なトークは間のとり方が絶妙なのでストレスフリーで聞く事が出来ます。以下のような特徴を持つ講師を起用している講座を選択すべきと思います。

プラス評価の講師の特徴一覧
  • 法律・法務の実務経験を持った講師
  • エピソード・実務の話をしっかり交えてイメージ付けをしてくれる講師
  • 講義・セミナー経験の豊富な講師
  • マシンガン・機械的なトークではなく適度に間を入れてくる講師
  • 資格学校で教鞭を取った経験が豊富な講師

実務経験は申し分ないけど、教え方がどうにも下手っぴという講師も残念ながら中にはいらっしゃいます。実務には長けていても、他人を教える事に関しては経験不足という事ですね。講演や出版物作成の経験など、起用されている講師の経歴もチェックしておくと良いでしょう。

管理人の経験上、講義経験が不足している講師は、トークが何処か人間味に欠けている事が多いのですぐに気がつくと思います(笑)。過去塾や予備校に通った経験のある方は、講義動画のサンプルを見れば感覚的に「ピン!」と来るので、講師の質は判断しやすいと思いますよ。

講義動画には「WEB・DVD・音声のみ」の形態が存在していますので、あなたの学習スタイルに応じて適切な講座を選択しましょう。

④カリキュラム(学習計画)をチェック

カリキュラム(学習計画)をチェック

行政書士試験の学習が全くの初めての方や、経験のあまりない初学者の方は、導入から始まって試験の直前期対策までをカバーするカリキュラムを選択するのが望ましいと思います。

しかし、初学者(初心者)向けの講座コースを受講していても、カリキュラムをしっかりチェックしていないと「過去問が無い!」「模擬試験が付いていない!」という可能性も決してゼロではありません。

十分な得点力を身につけるためには、以下に記載したカリキュラムが用意されているのが望ましいと思いますので、受講を検討している講座がある場合は要件を満たしているか比較してみて下さい。

初学者(初心者)向けカリキュラムの必須要件
  • 行政書士の実務を解説する導入パート
  • 行政書士試験の出題内容・近年の出題傾向分析
  • 学習計画立案及び効率的な学習の進め方のレクチャー
  • テキスト・講義動画で基礎講座を受講
  • スモールステップで都度確認問題を実施
  • 過去問題の実施・解説
  • 模擬試験
  • 試験直前期の集中講義・対策
  • 法改正部分の集中講義や情報共有

上記をベースにして同一価格帯の通信講座を比較して何か抜けているもの、あるいはプラスアルファのカリキュラムの存在によって、講座を取捨選択するのが分かりやすいと思います。

ただし、このような初学者向けのカリキュラムは手厚いため、学習経験者・受験経験者の方にとっては過剰な場合があります。

資格講座では、経験者向けに基礎的な部分を省いたコースや、問題演習・模擬試験などアウトプットに特化した単科コースをラインナップしていますので、実力に見合ったカリキュラムを選択する事が可能となっています。

特に単科コースは受講料もかなり安価となっています。近年は独学者向けのコースも登場しており、独学の方が資格講座のサポートサービスを受けつつ、リーズナブルな価格で受講出来ます。

⑤サポートの質・種類・充実度をチェックする

サポートの質・種類・充実度をチェック

通信講座は独学に近い学習スタイルなので、1人での学習をスムーズに進めるため、質問・添削指導を始めとしたサポート面はかなり充実していると言って良いでしょう。

サポートは充実しているに分には良いのですが、自分が使い切れないサポートは正直無駄ですし、受講料を高額化させる要因にもなってしまいます。自分に必要な最低限のサポートを備えているか?の観点でチェックすると良いでしょう。

「具体的にどんなサポートがあるの?」と言う声にお答えして、以下に通信講座が備えている主要なサポートを重要度付きで整理しましたので、内容をチェックしてみて下さい。

■質問回答サポート 重要度:
疑問・不明点に専属の講師やスタッフが回答してくれる、初学者(初心者)必須のサポートとなります。資格学校は、過去の質疑応答をデータベース化して情報として蓄積しているため、余程込み入った質問でも無い限り数日で回答が返って来ます。

質問回答サポートには以下のような形態があり、No.が若い程レスポンスに優れていますが、メールなら質疑応答の内容も証拠に残りますので無難だと思います。電話は通信・通学両方を手がける資格学校が備えている事が多いです。

  1. 電話・リアルタイムチャット・Skype
  2. e-mail
  3. WEB投稿フォーム
  4. FAX
  5. 質問カード・質問状(紙媒体)
■法改正情報の共有 重要度:
行政書士試験は幅広い法律が出題範囲となっており、法改正は試験問題にインパクトト大ですから必須のサポートです。法改正情報は内容にもよりますが、レジュメ・冊子・メール・改正部分の解説動画等で情報が共有されます。

優れた通信講座の場合、改正内容の通知だけでなく試験範囲への影響や変更に伴う出題傾向の分析、予想問題などの情報も併せて提供してくれます。法改正のインパクトが大きい場合、対策セミナーが開催される場合もあります。

■スクーリング聴講制度 重要度:
通信講座を受講している受講生が、校舎や教室で通学講座の受講生と一緒にセミナーや生講義を受ける事が可能なサポート制度です。通信と通学講座両方を手がける、大手資格学校が持っている事が多いサポート制度です。

1人で勉強していると、どうにもモチベーションが上がらない時期というのはあるものです、他の受講生と共に緊張感のある生講義を受ける事が良い刺激になります。本試験の予行演習にも使えますので、是非活用したいサポートです。

■添削指導 重要度:
通信講座が独自に設定している課題や模擬試験の答案に対して、講師が添削指導をしてくれるサポート制度です。

客観的に指摘してもらう事が出来ますので、自分が気が付かなかった弱点や、得点アップのコツなどの重要なエッセンスを得る事が出来ます。

■学習システム 重要度:
講義動画を視聴できるだけのシンプルなものから、テキストの閲覧・問題集アプリ・学習進捗管理までを一元管理できる多機能なものまで、通信講座各社によって結構な差が出るのが学習システムです。

通勤・通学中の学習をご検討の方は、システムの使い勝手が学習効率を大きく左右しますから、事前にチェックしておくべきです。学習システムに力を入れている通信講座は、システムの無料お試しが出来る事も多いので実際にスマホで操作して確かめておくと良いでしょう。

■メルマガ・twitter・ブログ・掲示板 重要度:
試験対策・出題内容の解説など試験に有用な情報が共有されるサポートです。ブログや掲示板では同じ資格の合格を目指す受講者同士の交流も盛んで、初学者の方の質問に対して学習経験者の方から現実的なアドバイスや叱咤激励が投稿されています。

メルマガでたまたま読んだところが「試験に出た!」という事もありますし、SNS(twitter)では試験情報だけでなく割引やキャンペーンの情報も拡散されますので通信講座のアカウントはフォローしておいて損はないです。

■学習計画相談 重要度:
行政書士の試験勉強は半年~程度の長丁場ですから、学習計画に不安があります。学習計画相談サポートでは、アドバイザーや講師が学計画の立案の相談に乗ってくれるだけでなく、計画の軌道修正のアドバイスを受ける事が出来ます。

学習進捗が芳しくない状況が続くと、モチベーションが低下して何れはフェードアウトしてしまいかねませんから、早め早めの相談で適切なアドバイスを受ける事が望ましいと思います。

失敗しない講座選びの5つのポイント、まとめ

失敗しない講座選びの5つのポイント、まとめ

今回お示ししたのは、講座の持つスペック(品質)を正しく把握するためのポイントです。ポイントを抑えた上で実作業として行うべきは、講座同士の比較です。ポイントを抑えた上で比較することで差別化されて、講座の持つ品質がはっきりと見えるようになります。

講座を単独で読み込んでいても良し悪しは中々判断出来ませんので、気になる講座はパンフレットや資料を取り寄せてみましょう。紙媒体の資料は、公式のWEBサイトだけでは分かりにくかった部分や、自分の思い描いていたイメージと異なる点も発見できますので、講座同士の比較には良い材料になると思います。

闇雲に講座を選ぶと、割高な講座を購入する事になってしまうかもしれません。そのような事態を防ぐためにポイントを抑えた講座選びは重要だと思います。是非自分にあった講座を選んで行政書士試験に合格して頂きたいと思います。

失敗しない講座選びの5つのポイントと題して記載して来ましたが、それぞれのポイントをさらに突っ込んだ記事も用意していますので、ご一読頂ければと思います。

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